メモ/ホームレスにワクチン(古い記事より)

 2021年1月末、新型コロナウィルス感染症対策が初期の段階で、つまりは第一線で働く人々や高齢者の接種が最優先とされている段階で、リバプール市が363人のホームレスにワクチン接種との報。「『社会的に最も弱い立場にあるホームレス状態の人々が免疫を持つことは、彼・彼女を支援する周囲の人たち、ひいてはより多くの人々を守ることにつながる』とリバプール市長代理のウェンディ・シモン諮問議員が語る」とある。

                 (ビッグイシュー 401号(2021年2月15日))

 今見ると戦略的に有効であると説明しているが、根底にあるのは、最も弱い立場にある人こそ救われなければならない、という考え。たとえ現実的には難しいとしても、建前だとしても、一定の効果は上げているという事実。そして、それを政治家が口にして、おそらく一定の支持を得ているということ。

 いや、戦略的に考え、行動できているということだけかもしれない。そうだとしてもも彼我の差を感じてしまうが。