感想メモ/ソーシャル研

 30分ぐらい遅れての参加だったので、このようなことを始めたきっかけなどは聞きそびれているのだが、お話を聞いて思ったのは、何故こんなに、他の介護施設では取り組まれていないような、いろいろな工夫をしてみようと思うのかということ。
 現状の介護サービスの在り方への不満が出発点なのかとも考えるが、どうもそういう気がしない。何というか、山本さんの話しぶりからは、そうした暗い情念や使命感みたいなもの(それらが悪いわけではない)を感じないのだ。
 むしろ、例えば「インクルーシブデザイン」のところで、語っていたように、何かのために、誰かのためにではなく、ともに何かをしよう、という発想ですべてが貫かれていて、その対等な人間として手を取り合うという姿勢が印象的。
 それでいて、経営者としてのしっかりした視点も持とうとしているようで、感心するというか、「共創社会」といった甘い理念を、きちんと地道に実践しているところには、本当はもっと驚かなくてはいけないのではないか。
(?ヒューマンヘリテイジ 山本善徳さん)