材料研究開発者に好機到来

http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20070307/120533/?P=1
文科省経産省希少金属確保に向けて協調
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20070306/120452/?P=3
 文部科学省経済産業省は2007年3月1日から「元素戦略プロジェクト」(文科省)と「希少金属代替材料開発プロジェクト」(経産省)の委託先の公募を共同で始めた。両プロジェクトは、日本の製造業を支える材料(素材)を将来的に安定確保するための、産学官連携の材料開発プロジェクトである。「日本の総力を挙げる研究開発プロジェクトとなる」(経産省の製造産業局非鉄金属課)。このため、文科省経産省が委託先を共同で公募するという、行政府としては恐らく初めての共同作業を実施した。
 元素戦略プロジェクトは、物質・材料の特性を見極めるために各元素の役割を徹底解明する、基盤的な材料開発プロジェクトである。このため、元素戦略の出発点となる基本・基盤的な科学にまで立ち戻った研究開発プロジェクトとし、長期的な視点で進める。
 希少金属代替材料開発プロジェクトは、研究開発プロジェクトが終了する5年後の平成23年度(2011年度)に、タングステンインジウムディスプロシウムの使用量をそれぞれ30%、50%、30%も減らすという野心的な目標を掲げる。