6月28日(土)〜29日(日) 日本知財学会

・木村敬治(ソニー)によれば、
 かつて(ソニーがフィリップスからライセンスを入手したときなど)、デファク
トを構成する特許は数十件だったが、
 90年代に入って、権利者が増え、DVDなどの場合、30〜40者が400件の
特許を持っている状態であり、そこからパテントプールの形成による解決策が図ら
れてきた。
 さらに、00年頃、通信・ネットワークが入ってきたことにより、「新エコシステ
ム」が形成されるようになった。
 すなわち、1つの製品を成立させるためには、沢山の技術・会社が必要であ
り、まさにエコシステムを形成しているのだが、
 このエコシステムが動かないと、モノができない、サービスを提供できない、と
いう状況になってきている。
 (1台で多機能が求められるるなど、NW外部性による対応フォーマット数の増
大)
 (携帯電話が10億台を超えたように、かつては考えられない台数が生産される
など、世界標準による生産台数の増大と急速なコモディティ化
 それはパテントプールさえ機能しない世界の到来を意味する。