事例/知財信託

知財信託」通じ大手の技術吸収 大阪の中小、国内初の事業化
 工作機械販売のマックマシンツール(大阪府吹田市、岡田年晴社長)は三菱
UFJ信託銀行と提携し、大企業が利用していない「休眠特許」を活用した製品開
発に乗り出した。このほど機械大手の特許使用権を三菱UFJ信託が展開する「知
的財産信託」を活用して取得、オフィス用機器を製品化した。知財信託で中小が大
企業の技術を事業化するのは国内で初めてという。大手の休眠特許を活用した中小
育成の仕組みが動き始めた。
 機械大手、トキメックの休眠特許を使って環境配慮型の機密文書処理装置を開発
した。一般的なシュレッダーは紙を細かく裁断するのに対し、新製品は紙を水で溶
かして乾燥させて直径6センチメートルの円柱状のブロックに加工する。シュレッ
ダーに比べて排出する紙くずの体積を5分の1にでき、廃棄時の輸送コストの削減に
つながる。
http://www.nikkei.co.jp/news/tento/20080709AT1S0800208072008.html