メモ/デザイン思考

「そのベースとなる思考法は、演繹法でも帰納法でもなく「仮説推論」となります。つまり、数少ない事業から全体像の仮説を立て、実行して検証する方法です。デザイン思考は、この仮説推論に基づいたプロセスといえます。
 科学における3つの思考法の位置づけとして、「仮説推論(異常値から新たな法則の仮説を立てる)→演繹法(法則の仮説を再現可能な一般法則化)→帰納法(事実と照らし合わせて実証)」という流れがあります。
 これを比喩でいうと、「今見ぬ世界をつくるための旅」なので、旅人のモードになることが大事だと思います。旅は、行くまでわかりません。知らない、変わった旅先ほど楽しい。すべて予測できている旅はつまらない。偶然の出会いに身をゆだねると良いことがある。自分の日常を新たな視点で見つめ直せる。それが旅というものでしょう。」
佐宗 邦威 (株式会社biotope代表取締役兼チーフイノベーションプロデューサー)
BBLNo.996 2016年1月7日