カナダ政府、産学官の連携促進に約1.2億カナダドルを投資
カナダ: 国家研究会議(National Research Council) 2007年12月18日
カナダ政府は、産学官における研究開発パートナーシップを促進する目的で向こう3年間に1.18億カナダドルを拠出することを決定した。
同事業は、カナダ国内の6都市にそれぞれ異なる技術クラスターの形成を進めるもので、具体的なプロジェクトは以下のとおり。
・ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー:「水素及び燃料電池技術」
・アルバータ州エドモントン:「ナノテクノロジー」
・サスカチュワン州サスカチューン:「健康とウェルネス(wellness)のための植物」
・マニトバ州ウィニペグ:「バイオ医療技術」
・オンタリオ州オタワ:「光技術」
・ケベック州サグネ−ラク・サン・ジャン地域:「アルミニウム関連技術」
「ナノテクノロジー」クラスターの指定地域となっているエドモントンでは、州政府とアルバータ州立大学との連携の下で2001年に国立ナノテクノロジー研究所(NINT)が開設されて以来、最新の施設を駆使した研究、30カ国以上の研究者の参加、また、ゼロックス社やヒューレット・パッカード社などの企業との共同研究等、様々な実績を上げている。今回の政府助成におけるNINTの受領分は3600万カナダドルと見込まれている。