東北大、三井住友銀と協定 中小企業を支援

 東北大は25日、三井住友銀行(東京)と産学連携に関する協力協定を締結したと発表した。東北大の工学的技術を三井住友銀行を通じて取引先に提供し、全国の中小企業を支援するネットワーク構築を目指す。
 同大がメガバンクと産学連携で提携するのは初めて。半導体や材料、電子関連分野の研究と知的財産を活用。中小製造業を中心とした三井住友銀行の取引先企業が抱える技術的課題について解決策を図る。
 三井住友銀行の営業拠点が接する取引先企業の経営課題や技術相談について、銀行本部の専門部署が集約する。企業のニーズに合った東北大の研究室や教授を探しだし、研究者への引き合わせまで支援する。
 ほかに、実用化が見込める東北大の知的財産を三井住友銀行の顧客に紹介する。
 東北大の産学連携推進本部は「東北大の技術を中小企業に橋渡しできれば」としている。
  (河北新報 2008年07月26日土曜日)