ドイツ連邦教育研究省、地域の先端クラスターを選定

File No. 506-004 Deutschlands Spitzencluster stehen fest
2008年 9月 2日
 ドイツ連邦教育研究省 (BMBF) は9月2日、第一回先端クラスター選考会
(Spitzencluster-Wettbewerbs)の選定結果を発表した。報道発表の要点は以下のとおり。
 採択されたクラスターには多額の資金が与えられる。その目標は地域の学界、経済界が連携することにより、ドイツ最優秀のクラスターを強化し、国際的にも先頭集団に入るよう支援することにある。
 BMBFは、今後5年間に2億ユーロを投入し、第一回の採択者を支援する。産学連携によるクラスターは、そのアイディアをより迅速に新製品やサービスに転化し、現在保有する強みを更に高めるべきである。
クラスターの選考基準
 1)確固とした基盤を有し、クラスターとしての能力を有していること。
 2)イノベーション能力、特長、競争力を有し、それらを更に向上させ得る戦略を有すること。
 3)現時点ですでに強みを有しており、かつ成果の実用化により経済界若しくは個人投資家に大きな財政的貢献が見込まれること。
◇第一回選考会で選定された地域クラスタ
 ・Forum Organic Electronics in der Metropolregion Rhein-Neckar(ライン=ネッカー都市圏、有機エレクトロニクス材料)
 ・Cool Silicon - Energz Efficiency Innovations from Silicon Saxony(ドレスデン、省エネ用半導体
 ・Solarvalley Mitteldeutschland(中部ドイツ、太陽電池)
 ・Luftfahrtcluster Metropolregion Hamburg(ハンブルク、航空輸送)
 ・Biotechnologie-Cluster Zellbasierte & Molekulare Medizin in der
Metropolregion Rhein-Neckar (BioRN)(ライン=ネッカー都市圏、生物医学)
シャヴァン連邦教育研究大臣は「我々はドイツにおける成長と雇用を確実なものとしており、地域クラスターの振興ではパイオニアである」と語った。
[文責:DW編集局(佐藤)]