メモ/

オバマ軍縮ビジネスモデルと原発産業」(伊東
乾)http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20091124/210438/と併せて
読むと、うーむ。


デイリーウォッチャー File No. 806-001
DOE、中小企業のクリーンエネルギー開発に1千8百万ドル投資
DOE to Invest $18 Million in Small Business Clean Energy Innovation
Projects
2009年11月23日

 チュウ・エネルギー長官は11月23日、米国再生・再投資法(通称「景気対策
法」)を財源として、クリーンエネルギー技術の研究開発のために、総額1千8百万ド
ル超の資金を中小企業に助成する施策を発表した。
 今回は第1段階の助成として、950件の提案課題の中から早期の商業化・雇用創出
に重点を置いた審査を経て、米国内の先進技術を持つ107の中小企業の合計125プロ
ジェクト(1件あたりの最高額は約15万ドル)を採択した。採択された企業は、それ
ぞれの新技術の実現性と市場ニーズの高いポテンシャルを示す事が出来れば、更に
第2段階の助成(合計6千万ドル)を2010年の夏に受け取る事が出来る。
 以下の10研究分野が今次採択の対象となる。
 口ビルの先進的な空調と冷蔵施設、熱負荷ピークシフト、及び、クールルーフ
(15課題、合計224万ドル)
 口発電における水利用技術(6課題、合計88万ドル)
 口発電プラントの熱交換技術(1課題、15万ドル)
 口先進的なガスタービン技術と材料研究(11課題、合計164万ドル)
 口発電施設及びスマートグリッドに適したセンサー、制御機器及び無線ネット
ワーク技術(12課題、合計179万ドル)
 口先進的な水力(波、潮流、海洋熱利用の課題も含む)発電技術開発(12課
題、合計175万ドル)
 口スマートグリッド高性能制御装置(8課題、合計117万ドル)
 口先進的な太陽光発電技術(12課題、合計278万ドル)
 口高効率・低環境負荷の産業技術開発(25課題、合計371万ドル)
 口高効率な生産技術開発(16課題、合計222万ドル)

デイリーウォッチャー File No. 806-002
「水、食糧、環境、気候」に関する研究機関連盟の創設
Création d'une alliance sur フランス: 高等教育・研究省
2009年12月10日

2009年12月10日の高等教育・研究省標記報道発表によると、高等教育・研究相
は、気候と環境を激変させる地球規模の科学的課題に効率良く対処するため、国立
科学研究センター(CNRS)、国立農学研究所(INRA)、国立農業機械・農村工
学・水・森林センター(CEMAGREFF)、地質・鉱山研究所(BRGM)、フランス気象庁、大
学を再結集した新たな研究機関連盟を近く創設すると発表した。
上記に関連して、温暖化対策をめぐる国連会議COP15向けに高等教育・研究省が作成
した報道発表資料「気候温暖化分野における研究努力」の内容が示されているの
で、その概要を以下に記す。

◇気候変動:科学的課題
 ・研究成果に基づく議論、特に気候変動に関する政府間専門家パネル(IPCC)の議
論では、地球規模の気候変動によって課せられる最も喫緊の問題への対処にフラン
スの研究が活用されている。
 ・政府の環境政策の一環として、2012年までに15億ユーロが研究の強化に投入さ
れる。
 ・大型国債による戦略的重点課題は、グリーンな成長に向けて大きく方向を変え
ることになる。

◇気候変動に対する理解と適応
1) 衛星及び地上の気候変動に関するデータ収集の強化
 ・目標:環境観測の多様化
 ・予算・要員:CNRS、原子力庁(CEA)等の研究者1000名以上。年間約200百万ユー

2) 農林分野の生物多様性の調査
 ・目標:生物多様性の実態を調査し、自然がもたらすサービスを取り込む。
 ・予算:年間350百万ユーロ以上
 ・実施機関:INRA等

3) 未来社会の理解と考察
 ・目標:未来社会の理解と考察により、環境グルネル会議の目標を達成する。
 ・要員等:環境科学と人文社会科学双方の30研究室、200名以上の研究者。
 ・実施機関:CNRS、大学

4) 気候変動が関係する新たな病原体出現への対処
 ・目標:気候変動によって新たに発生する病原体に対処する。
 ・予算:防疫上のリスクに50百万ユーロ
 ・実施機関:国立保健医学研究所(INSERM)、CNRS、パスツール研究所、大学等

◇気候の過熱防止を目的とする経済的移行の遂行
1) CO2関連産業の育成
 ・目標:CO2の捕集と貯留
 ・予算:2008〜2009年で135百万ユーロ
 ・実施機関:BRGM、CNRS、CEA

2) 第2世代バイオ燃料の創製
 ・目標:第2世代のバイオ燃料を創製する。
 ・予算:2008〜2009年で147百万ユーロ
 ・実施機関:INRA、CEA、国立石油研究所(IFP)等

3) 経済収益性の高い太陽電池の創製
 ・目標:経済的に収益性の高い太陽電池を創製する。
 ・予算:2008〜2009年で147百万ユーロ
 ・実施機関:CEA、CNRS、大学等

4) 持続可能な都市開発
 ・目標:(電気自動車の)電池の寿命と容量を向上させる。
 ・予算:2008〜2009年で225百万ユーロ
 ・実施機関:CEA、CNRS等

5) 建造物や未来の家屋のエネルギー効率の改善
 ・目標:製造時のエネルギー消費が少なくて、高い断熱性能を持つ新たな建築材
料を考案する。
 ・予算:2008〜2009年で88百万ユーロ
 ・実施機関:CEA、CNRS等

6) 多様な形態の再生可能海洋エネルギーの利用
 ・目標:競争力のあるエネルギー産業を育成する
 ・予算:1.9百万ユーロ
 ・実施機関:CNRS、国立海洋開発研究所(IFREMER)、大学等

7) 原子力:第3、第4世代原子炉の開発
 ・目標:性能向上と資源の有効利用、廃棄物のより効果的な管理
 ・予算:2008〜2009年で393百万ユーロ
 ・実施機関:CEA