メモ/転出入人口の推移

「まず災害が起こらなかったときの標準的なパターンを考えて、転出人口、転入人口が災害の影響によってそこからどれだけ増減したかを確認します。・・・
都道府県別の罹災率から、転出モデルの都道府県ごとの固定効果(災害が何もなければ、1年間にどれぐらいの人が転出するかという割合)を推計すると、年を追うごとに下がってきていることが分かります。
 それから年次別の固定効果を見ると、途中で飛び上がっている時期はありますが、一貫して日本では人がものすごく動いていたのが、だんだん動かなくなっています。昔は集団就職などがありましたが、そういうものもなくなって、だんだん動かなくなっていることが見て取れます。」
奥村 誠 (東北大学教授)『災害後の人口移動から見る復興の状況』BBLセミナーより