長崎市と3大学が連携協定 知的財産活用し中小企業支援6月21日のながさきニュース 長崎新聞

 長崎市と長崎大、長崎総科大、県立長崎シーボルト大の三大学は二十日、同市の産業振興のための連携協定を結んだ。大学の知的財産などを活用し、中小企業の新たな事業展開などを支援する。
 同市の企業情報、大学の研究技術、成果を共有し、産業経済のグローバル化に対応する。同市役所で調印式があり、田上富久市長、長崎大の齋藤寛学長、長崎総科大の行徳威夫理事長、県立長崎シーボルト大の池田高良学長が、協定書にサインした。
 田上市長は「本県、長崎市の経済は厳しい。中小企業を育てる基盤が必要。連携協定は新しいスタートになる。お互いの得意分野を出し合って解決する必要がある」とあいさつした。
 齋藤学長は「社会貢献のため観光、地域活性に取り組みたい。日本、世界のモデルケースにしたい」、行徳理事長は「新しい分野への挑戦。地元に還元しながら、評価される大学を目指す」、池田学長は「地域貢献にかかわる宝物を探し、地域との共同研究に取り組みたい」と語った。
 今後の計画としては、長崎市出島町に今秋、完成予定の連携型起業家育成施設「ながさき出島インキュベータ D−FLAG」を活用した新事業育成などに取り組む。
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20070621/02.shtml