メモ/東部ドイツの未来は研究への投資にかかっている

File No. 685-003
東部ドイツの未来は研究への投資にかかっている
Schvan: Zukunft Ost heißt Investitionen in die Forschung
ドイツ: 連邦教育研究省 (BMBF) [ドイツ語]
Bundesministerium fur Bildung und Forschung
2009年 6月 9日
連邦政府は6月9日、統一ドイツの2009年における現状をまとめた年次報告を公表した。
同書には、20年前の平和革命の記憶とともに現在の経済危機の状況について記されている。
東部ドイツの復興を支援する連邦教育研究省(BMBF)の取り組みについてシャヴァン大臣は次のように語った。
・経済的な飛躍と東西の均等化は、教育と研究の一貫した強化によってのみ達成できる。
・優れた研究は、イノベーションと持続的な経済成長、雇用、地域の繁栄の基盤である。
・BMBFは、去る5月に1億3500万ユーロを東部地域の先端研究あるいはイノベーションに投入した。またここ数年来、東部地域の未来指向的な研究体制を整備すべく、イノベーション関連の計画に重点を置いてきた。
・西部地域と比べ、東部地域は構造的な弱点及び大企業の欠如によりイノベーション能力があまり目立たない。そのため学外研究機関の更なる整備、及び大学の強化が中心的な役割を担っている。
・ハレ地域のナショナル科学アカデミーと、ポツダムの気候及び持続性研究拠点「IASS(Institute for Advanced Sustainability Studies)」が新設されたことによって、二つの国際的に重要な研究拠点へのレールが敷かれたことになる。
・東部地域は、先端研究では世界的に注目されるものを有しており、我々はこれまで使われてきた「東の復興」に代わり、これからは「東の未来」という表現に慣れなければならない。
[文責:DW編集局(佐藤)]